身体疾患と睡眠 2
明け方のレム睡眠が比較的長いこと、それまでの睡眠で交感神経の緊張が非常に低下しているところに、レム期で急激な心拍の増加が起ることなどによって、冠動脈の血管攣縮(ケイレン)が起るのではないか、と推測されています。
甲状腺機能充進症は、眼球突出、易疲労性、多汗症、心悸充進などがみられ、バセドウ病としてよく知られています。
この病気の時には入眠障害が多くみられ、羽毛 掛け 布団でのノンレム睡眠も、ステージ1~2の浅いものが多く、深睡眠が少なくなっています。
また、夜間短時間の覚醒が多く、睡眠が分断されることもあって、睡眠時間が5~6時間と、平均よりやや短くなります。
しかし、レム睡眠の出現は正常です。
一方、甲状腺機能低下症(これは粘液水腫といわれ、顔などに浮腫に似たような状態がみられる)では、深睡眠(ステージ3~4)がやや減少する程度で、正常者睡眠と著変はありません。
胃潰瘍は、心身症ともいわれ、精神的ストレスによって発病したり、悪化することがよく知られています。
正常人では、睡眠中には胃酸の分泌が減少するのですが、十2指腸潰瘍の場合には、睡眠中に胃酸分泌が増加します。
とくに夢をよくみるレム睡眠で胃酸の分泌が増加し、胃痛のために目が覚めてしまうことがあります。